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平屋にロフトを作るメリット・デメリット|おしゃれで快適な間取り実例

平屋にロフトを作るメリットデメリット

一戸建てを検討中の方で「平屋にしたいけどスペースが足りない」「二階建てと平屋どちらが良いか決められない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

平屋のスペース不足を解決する手段として、平屋にロフトを付ける間取りがあります。ロフトは開放感やおしゃれ度もアップしますが、費用や快適性、掃除しやすさなども気になりますよね。

このコラムでは、平屋にロフトを付けるメリット・デメリットと、ロフトで後悔しないための間取りのチェックポイントを解説します。 予算や土地面積の条件をクリアして、快適で使い勝手の良いロフト空間のある平屋に住みたいという方は参考にしてくださいね。  

 


コラムのポイント

・平屋+ロフトの間取りは、延べ床面積に含まずに収納などのスペースを増やせるのが大きなメリットです。

・ロフトの条件の範囲内で工夫して設計すれば、子ども部屋や遊び場、書斎や趣味を楽しむプラスアルファのスペースとしても活用でき、暮らしを豊かにしてくれます。


 

ロフトってどんな空間?

ロフトとは屋根裏の空間を指します。建築関連の法規上は「小屋裏物置等」と呼ばれます。

住宅では収納以外にお子さまの遊び場や書斎など、多目的に使えるスペースとして人気があります。 ロフトは基本的には階数に含まれないので、平屋のロフトは二階には数えません。階数に計算されないことで、ロフト部分は固定資産税の課税対象面積に含まれなくなります。

平屋にロフトを作ることによって、収納などのスペースを増やしながらも、固定資産税の負担が増えないというメリットがあります。  

 

平屋にロフトを設けるメリット

次に、平屋にロフトを設けるメリットをもう少し詳しく解説します。  

 

①デッドスペースを有効活用できる

ロフトのある平屋の間取り事例

ロフトは、通常は天井で塞がれている天井と屋根の間のデッドスペースを有効活用できます。収納不足を補えるのはもちろん、お子さまの遊び場や書斎、趣味のスペースなど暮らしを豊かにするプラスアルファの空間が欲しい方にも最適です。

ロフトによって縦に空間を広げることで、建築面積を広くしなくてもスペースを生み出せるのもメリットです。二階建てより広い敷地が必要な平屋では、土地選びの選択肢を広げられます。  

 

②天井が高くなり開放感がアップ

平屋でも吹き抜け風空間ができるロフト

ロフトを作ると天井は屋根の形に沿う勾配天井になるため、高さが出て部屋全体の開放感がアップします。LDKのような広い空間を勾配天井にしてロフトを作れば、リゾートホテルのような高級感のある空間になります。

平屋のLDKを勾配天井にすると、二階建ての吹き抜け空間のようなおしゃれで明るく風通しの良いリビングを作れますよ。  

 

③秘密基地のようなワクワク感

秘密基地のような平屋のロフト

ロフトは天井が通常よりも低いため、大人だと少しかがむ形になり、ちょっとした隠れ家のような雰囲気でワクワク感があります。

子育て世代の方からは、ロフトがお子さまに大人気でいつも遊び場にしているという声もたくさんお聞きします。秘密基地のような空間で家族や友達と過ごした時間は、大きくなっても忘れない大切な思い出になります。  

 

④固定資産税を抑えてスペースを増やせる

ロフトは一定の条件を満たせば、固定資産税を計算する床面積に含まれなくなるため、税金を抑えながらも家のスペースを増やせるというメリットもあります。

条件については次章の「ロフトの注意点」で詳しく解説します!

 

 

平屋にロフトを作る際の注意点・チェックポイント

平屋にロフトを作る際の注意点

次に、平屋にロフトを作る際の注意点を解説します。ロフトのデメリットや、メリットを生かすためのコツをチェックして、後悔しない家づくりの参考にしてください。  

 

①ロフトを付けて固定資産税を抑えるポイント

ロフトの固定資産税を抑えるコツ

階として扱われないロフトの条件をチェック

ロフトの面積が固定資産税の計算に含まれないようにするには、ロフトを階として扱われないように設計することが必要です。具体的には次のような条件を満たす必要があります。

〈階として扱われないロフトの主な条件〉
  • ・天井高1.4m以内
  • ・床面積が直下の階の床面積の1/2以下
  • ・ロフトの下の空間の天井高が2.1m以上
  • ・普通の構造の小屋裏の一部を利用し、季節的に不要な物等を置く設備を設けたものと認められる程度のもの
(参考)取手市における小屋裏物置等の取扱い

 

 つまり、階として扱われないロフト(小屋裏物置等)とは、天井高や面積の制限だけでなく、あくまで「小屋裏にできた余剰空間を利用したスペース」で、「用途は収納に限定される」というのが基本的な考え方です。

内装や設備も「居室に転用のおそれのあるものは設置しない」というルール※がある場合も。例えばインターネットジャックがあるコンセントの設置など、明らかに居室として利用するようなロフトは建築確認申請で階数に含まれる可能性があります。

新築でロフトに固定資産税がかからないことを優先するなら、常に使うような居室として作るというよりも、収納が主目的で、決められた範囲内の設備で、たまに趣味や遊び、仕事などに使うという想定で計画する方が良いでしょう。

※ロフトが階数に含まれないための条件は自治体ごとに異なるため、お住まいの地域のルールを必ず確認してください。  

 

使い勝手重視で制限のない「ロフト風スペース」も検討しよう

ロフト風空間のある二階建ての間取り

「ロフトって制限が多くて難しそう」と思ったかもしれませんが、もちろん「居室としての環境や設備を整えたロフト空間を作ってはいけない」ということではありません。

  • ・大きな荷物を安全に出し入れしたい
  • ・自由な間取りでコンセントを複数取り付けたい
  • ・天井を1.4メートル以上に高くしたい

上記のようなロフトにしたい場合は、小屋裏物置という範囲にとらわれない「ロフト風空間」にするという選択肢があります。

天井高や設備等が小屋裏物置の条件を満たさないロフト風空間は、階数に数えられたり、固定資産税の計算に含まれたりする可能性があります。建築コストや税金面のデメリットとのバランスを考えながら検討しましょう。

逆に「小屋裏物置の範囲内でできるだけ使いやすいロフトにしたい」という要望もあるでしょう。 感動ハウスでは、ロフトのある平屋について、さまざまなご要望に合わせてプロの知識とこれまでの経験から最適な提案をいたします。何でもご相談ください。

家づくりのご相談はこちらから

 

②ロフトの使い勝手に重要な「固定階段」を検討する

ロフトの固定階段のイメージ

自治体によって固定階段が設置できるかチェック

ロフトに固定階段の設置が可能か、事前に自治体のルールを必ずチェックしましょう。ロフトの使い勝手は上り下りしやすい固定階段が設置できるかで大きく変わってきます。

以前はロフトへの移動ははしごというルールが主流でしたが、下記の取手市のように、現在はロフトへの移動専用であれば固定階段も可能とする自治体が多くなっています。

(引用)小屋裏物置等の取扱い【はしご・階段】
  • ・小屋裏物置等への階段は専用のものとすること。屋上や塔屋等へ行くための階段と兼用することはできない。
  • ・固定階段とした場合、当該部分の床面積を小屋裏物置等の床面積に含めること。
  • ・固定階段部分の天井高は特定しないが、階段の最上段(=小屋裏物置等のFL)部分の最高の内法高さは1.4m以下とすること。
  • ・小屋裏物置等のみに至る固定階段は、令第27条に規定する「特殊の用途に専用する階段」に該当する。
  • ・手すりの設置や蹴上・踏面を揃える等、使用する上での安全に配慮することが望ましい。
(参考)取手市における小屋裏物置等の取扱い

 

③ロフトの快適性を高めるためのチェックポイント

次に、ロフトを快適な空間に仕上げるためのチェックポイントについて解説します。  

屋根の形状によるロフトの天井高をチェック

ロフトは屋根の形状によって天井高が思うように取れないケースに注意が必要です。ロフトの天井高は最高1.4mと決められていますが、屋根の形状や勾配次第でそれ以下の高さになってしまうこともあります。

片流れ屋根の高い方にロフトを作ると、広々と見えて天井高を調節しやすくなります。屋根の形状や屋根勾配は、ロフトを無理なく作れるかという点もチェックしましょう。  

ロフトに設置できる設備をチェック

前述のように、階として数えないロフト(小屋裏物置等)の用途は収納がメインとなるため、コンセントなどの設備が設置できるかの確認が必要です。

自治体によっては小屋裏物置へのコンセント設置を禁止している場合もあります。さらに、コンセントを設置できても1か所のみ、テレビやインターネットジャックは不可など細かい規定がある場合もありますので、事前にしっかりチェックしてから計画しましょう。  

ロフト空間の温熱環境・日当たりをチェック

ロフトは屋根に近い場所のため、夏は暖かい空気が溜まって暑くなりやすい点に注意しましょう。

住宅を高気密高断熱仕様にすることで、冷暖房効率がアップして家全体の室温を一定に保ちやすくなるため、ロフト部分の快適性も高まります。また、エアコンがロフトの床よりも低い位置にあると、空調が上手くロフト部分に行き渡らないことがあるため、シーリングファンやサーキュレーターなどで空気を循環させましょう。

設置できる範囲で小窓などを付け、風や光を入れられるようにするなどの工夫も有効です。  

安全性をチェック

ロフトの安全性を高める手すり

高い位置にあるロフトは安全性に考慮したプランニングも必要です。手すりは床面から800~900mm以上の高さにし、格子の間にパネルがあるタイプにすると安全性が高まります。

上り下り時の転倒や転落を防ぐには、固定階段がおすすめです。ただし、固定階段ははしごよりスペースを取るため間取りに影響が出ることもありますので、ロフトの使い勝手と間取り全体のバランスを考えながら検討しましょう。  

 

 

【延べ床面積30坪前後】ロフトのある平屋のおしゃれな実例を紹介

家の中でも思いっきり遊べるロフトのある平屋

リビングにロフトのある平屋間取り

家族が集まるLDKに、ロフトを付けた平屋の間取り実例です。ロフトへははしごの他に、ハンモックやターザンロープも施工。家の中でもお子さまが思いっきり楽しく遊べる空間づくりにこだわりました。  

家の中でも子どもが遊べるロフトのロープとハンモック 

▶︎施工事例:遊び心と快適性が共存する平屋の住まい-結城市 S様邸 

 

趣味を楽しめる隠れ家のようなロフトのある平屋

リビングにロフトのある平屋の間取り実例

こちらも、リビングにロフトを作った平屋の事例です。ロフトを作ったことでリビングの天井が高くなり、吹き抜けのような開放感のあるLDKになっています。ロフトにいても、リビングにいる家族とすぐにコミュニケーションできるのもメリットです。

趣味を楽しめる固定階段付きの平屋ロフト

ロフト内は低い天井だからこその隠れ家のような雰囲気。趣味を楽しめる設備や、光や風を取り込める窓もついて快適性も抜群です。手すりは、お子さまも安心な手触りの良い仕上げになっています。  

 ロフトの固定階段事例

ロフトへは専用の固定階段で上がります。手すりも付いて安全で荷物の持ち運びもラクラク。平屋に多目的な空間をプラスした素敵なお家ですね。

▶︎施工事例:大きなウッドデッキとロフトが印象的な家族がつながる平屋-つくば市 T様邸- 

 

まとめ

平屋+ロフトの間取りは、延べ床面積に含まずに収納などのスペースを増やせるのが大きなメリットです。

ロフトの条件の範囲内で工夫して設計すれば、子ども部屋や遊び場、書斎や趣味を楽しむプラスアルファのスペースとしても活用でき、暮らしを豊かにしてくれます。

感動ハウスは茨城県・栃木県でロフトのある平屋の施工実績があります。建築法規や自治体のルールに則った上で、お客様のご要望に可能な限りお応えしたプランニングをいたします。実現できるか分からないという場合も遠慮なくご相談ください。ご要望や不安な点をヒアリングし、理想の平屋づくりを全力でサポートいたします。

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感動ハウス編集部

感動ハウス編集部

私たち感動ハウスは「帰りたくなる家」をテーマに、心豊かな時間を感じる空間づくりを大切に、日々の暮らしの中に、感動のある家をつくります。

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